秋は調子が悪い

秋は調子が悪い。

落ち込む。

気分が滅入ってくる。

バイオリズムのようなものか。

毎年、調子が悪い。

最近は、過ごしやすい気候なのだけど。

 

ペット・ショップ・ボーイズの“ナイトライフ”というアルバムCDを聴いている。

名盤らしい。

自分の制作した曲よりも断然よくて、落ち込む。

 

こういう時は、何かを積極的にしようとはせず、じっとしている。

そう言いながら、新たにブログを始めたりする。

これは、はてなダイアリーが、PCからだと更新しづらいことに気付いたからだ。

こっちの方が、シンプルで、分かりやすい。

 

川上末映子の“乳と卵”(芥川賞受賞)という小説が、単行本で10円だったので、購入して読み始めたら、ちっとも面白くなくて、同じ日に、30円で購入した筒井康隆の“ダンシング・ヴァニティ”は面白く読み進めている。

同じようなテーマならば、コニー・ウィリスの“最後のウィネベーゴ”(30円で購入)という短編集の最初の“女王様でも”という短編を途中まで読んだけど、そちらの方が、よほど、親しみを感じている。

コニー・ウィリスという人は、アメリカのSF作家で、大ベテラン、アメリカSF界の女王、と言われている小説家らしい。

まったく知らなくて、カバーに惹かれて買ってみたのだが、これは、まさしく、名作の匂いがする。

当然、筒井康隆は大ベテランのSF作家で、川上末映子と比べる方がおかしいのかも知れないけれど、最近、“ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女”というミステリー小説を読み終えた。

長い、長編小説。それも、第三部まであって、それの第一部。

“ミレニアム”の作者、スティーグ・ラーソンは、“ミレニアム”シリーズが刊行される前に死んでいる。

“ミレニアム”は彼の小説デビュー作で、大ヒット、映画にもなった。

ハリウッドのような、娯楽大作。

 

僕には、二つの名前がある。

nakanakajiの方は、もともと、詩人の。今は詩を書くのをやめて、別の名前、本名でやっているのだけど、時々、毒を吐くときに、否、どうでもいいことを書くときに、あるいは、本心? 最近は、本名の名前で、noteを始めたり、サウンドクラウドは以前からやっている、カフカの“城”をちょっと読んでみたけど、これもまた、名作の匂いがした。

 

ちなみに、このブログ、続けるかどうかは、分からない。

何となくのきまぐれに、近頃のむなしさを紛らわせるための、つまりは、退屈しのぎの、どうでもいい、メモのような。

しかし、このはてなブログの、デザインは何となく、気に入った。シンプルで。

シンプルなのがいい。

 

本当は、ブログではなく、ワープロで、それこそ、本当の日記のように、ちょっと書いて、気を落ち着かせるぐらいでいいのだけど。

たまには、テーマはなく、どうでもいいおしゃべりをしたいような、そんな感じで、読み手のことなど考えずに、悪びれず、善人ぶらず、悪人ぶらず、さりげない花のように、蜂のように。

 

秋はたそがれ、人生に疲れてしまう。